期待が高まるV2Hとは?太陽光発電システムとあわせてさらに電気代をお得に

(2022年03月28日)

こんにちは。スタッフ森です。

節電に興味をお持ちの方で、V2Hという言葉を最近よく聞くものの、よくわからない、という方は多いのではないでしょうか。

V2Hとは、災害時などの停電が続いたときに、車から家へ電気の供給ができるシステムのことをいいます。電気自動車を所有している、またはこれから購入予定という方は、この仕組みを知り、うまく活用することで、車も家も電気代をお得にすることができます。

 

V2Hとは

 

(画像出典:次世代自動車振興センター)

 

V2Hは”Vehicle to Home”の略称で、EV(Electric Vehicle/電気自動車)等に搭載された電池から家庭(Home)に電力を供給できる機能です。

「V2H充放電設備」を経由して、EVのバッテリーに蓄えた電気を家庭側に供給することにより、たとえ停電が発生したとしても、EVに貯めた電気を非常用電源として利用できるので安心です。
また、EVに貯めた電気をうまく利用して電気代を節約することもできます。

 

 

電力供給コントロールで家計の負担を抑制

 

電気料金の安い夜間にEVに充電し、それを昼間に使うことで電気代を節約することができます。※1
また、電気使用のピーク時にEVから電気を供給すれば、電力会社の電力需要のピークシフトに貢献します。

※1 夜間の電気料金が安い電力契約を行う必要があります。

 

家庭用蓄電池より蓄電容量が大きい

V2Hを利用して電気自動車を蓄電池として使用する場合、家庭用蓄電池と比べて容量が大きくなります。

家庭用蓄電池の平均的な容量は4〜12kWhほどですが、V2H対応の電気自動車の容量は、40kWhなどで、大容量です。災害時などは数日間電気を使用することができるのでさらに安心です。

 

V2H導入のデメリット

デメリットと考えられる点もいくつかあります。

知っておきたいデメリットは、EVのバッテリーが徐々に劣化してしまうという点です。

EVのバッテリーは家庭用蓄電池よりも劣化しにくいと言われていますが、それでも電気自動車から家庭へ送電するとなると、充放電を繰り返す回数が増えます。頻繁に使用することで素材が変質し、徐々に劣化してしまいます。

 

また、EVを蓄電池として活用するV2Hは、駐車時にしか電気を蓄えることができないため運転中は蓄電池として使用することができません。普段から駐車している時間が短いという方は、電気自動車に電力を十分に蓄えにくく、電気代の削減につながりにくくなる可能性がありますが、V2Hと蓄電池を併用することで電気自動車がV2H機器に繋がれていない時も電気を蓄えることが可能です。

 

太陽光発電システムと組み合わせてさらに電気を活用

V2Hに太陽光発電を組み合わせれば、効率よい電力運用につながります。

自宅に太陽光発電の設備があれば、太陽光発電の余剰電力を売るのではなく、電気自動車に充電し、夜間に自宅に給電して使用したり、電力会社の電気代が高い昼間に利用することも可能です。

(画像出典:東光高岳)

 

太陽光パネルをカーポートに設置し、ソーラーカーポートにすることで、駐車スペースを有効活用して安定した電力を確保できるほか、停電時など電気自動車と組み合わせて利用できることも大きなメリットです。

 

TEAM LOHASでは、ソーラーカーポート、V2Hの施工も取り扱っております。設置をお考えの際はお気軽にご相談ください。

 

投稿者:森